西念寺の由来
- 開創
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もとは温泉津・法泉町にあった禅宗寺院「海蔵寺」の末寺である西念庵が前身です。
この小庵を、当地の浄土宗信者たちが譲り受け、念仏修行の場としたことが西念寺のはじまりとされています。
開山である源譽上人は、浄土宗大本山清浄華院第28代法主・三休上人の弟子であり、請われて開山されました。
- 創建
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当時、石見銀山の銀積出港としてにぎわう温泉津には寺地がなく、信徒たちは用地探しに苦心していました。
そんな折、毛利元就の帰依を受けた三休上人の弟子・念休上人が戦地随行の褒美として、西念寺の寺地安堵を得ました。
岩山を切り開き、七間四面の堂宇を建立したのが、現在の西念寺の礎です。
- 発展
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創建は永禄四年(1561年)三月。以来450年以上にわたり、法灯が受け継がれてきました。
なかでも第二十世・念譽隆乗上人は中興の祖と称され、徳望篤く、人々に慕われました。
上人の功績により「布教別院」の称号が清浄華院より授けられ、今も本堂正面にその扁額が掲げられています。
- 現在
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銀山の衰退とともに町のにぎわいも変化しましたが、西念寺では地域とともに歩む活動が続いています。
檀信徒による「西念寺護持会」や「明照婦人会」を中心に、
月例の詠唱講など信仰とご縁を守る取り組みが行われています。
静かな港町に根ざし、今もやすらぎと祈りの場として在り続けています。